準中型免許から大型免許を取る方法|費用・期間・手順を解説 サムネイル

「準中型免許を持っているけど、大型免許はどうやって取るの?」——そんな疑問をお持ちの方は少なくありません。

準中型免許は2017年3月に新設された比較的新しい免許区分で、この免許を持つ方が大型免許を取得する際の費用・期間・手順は、中型免許や8t限定免許を持つ方とは異なります。

本記事では、準中型免許から大型免許を取得するための具体的なルートを、静岡県沼津市で重量物運搬を手がける株式会社山本陸運が詳しく解説いたします。

なお、中型免許(8t限定を含む)をお持ちの方は、以下の記事をご覧ください。
中型免許(8t限定)から大型免許の取り方|費用・期間・支援制度

静岡県沼津市の株式会社山本陸運は、平成8年の設立以来27年以上にわたり重量物・産業用機械の運搬業務を手がけております。現在27名の従業員が在籍し、中型・準中型免許から大型免許への取得支援も視野に入れたドライバー採用を積極的に行っています。

準中型免許とは|中型免許との違い

準中型免許と中型免許は名称が似ていますが、運転できる車両の範囲や新設時期が異なります。大型免許を取得するうえでもこの違いが費用・期間に直結するため、まず整理しておきましょう。

準中型免許の定義

準中型免許は2017年3月12日に新設された免許区分です。車両総重量3.5トン以上7.5トン未満・最大積載量2トン以上4.5トン未満の車両を運転できます。18歳以上から取得可能で、普通免許を持たない状態でも取得できる点が特徴です。

2017年3月以降に運転免許を取得した方は、自動的にこの準中型免許の扱いとなります。一方、2017年3月より前に普通免許を取得した方は「中型8t限定免許」として扱われます。ご自身の免許証の「種類」欄を確認してください。

確認方法

免許証の「種類」欄に「準中型」と記載されていれば準中型免許です。「普通」のみの記載で2017年3月以前に取得した方は中型8t限定免許となります。大型免許取得に必要な教習時限数が異なるため、必ず確認してください。

準中型・中型・大型の比較

準中型・中型・大型の違いを以下の表で整理します。

免許区分
車両総重量
最大積載量
取得可能年齢
準中型
3.5t以上7.5t未満
2t以上4.5t未満
18歳以上
中型
7.5t以上11t未満
4.5t以上6.5t未満
20歳以上
大型
11t以上
6.5t以上
21歳以上

「参照:警察庁 運転免許について」

準中型免許から大型免許を取得する条件

大型免許の取得には、道路交通法で定められた条件を満たす必要があります。準中型免許保有者が特に注意すべき点を解説します。

年齢・免許経歴の要件

大型免許の取得には21歳以上であること、および普通・準中型・中型・大型特殊免許のいずれかを取得してから通算3年以上の運転経歴が必要です。免許停止期間は通算3年に含まれません。

準中型免許は18歳から取得可能なため、18歳で取得した場合は21歳になった時点で年齢・経歴の両条件を同時に満たすことができます。ただし、2022年5月の道路交通法改正により、特定の教習(受験資格特例教習)を修了した場合に限り、19歳以上かつ準中型免許保有歴1年以上でも大型免許の受験が可能となっています。

条件
内容
年齢
21歳以上(特例教習修了者は19歳以上)
免許経歴
準中型・中型・普通・大型特殊のいずれかを取得後、通算3年以上(特例教習修了者は1年以上)

「参照:警視庁 大型免許試験」

視力・身体条件

大型免許は準中型免許よりも厳格な視力基準が設けられています。両眼で0.8以上、かつ片眼で0.5以上が必要です。また、深視力検査(三桿試験・3回測定で平均誤差2cm以内)にも合格する必要があります。

聴力は10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること、色彩識別は赤・青・黄色の識別ができることが条件です。補聴器使用での合格も認められています。

準中型免許から大型免許を取得する方法

大型免許の取得方法は主に3つあります。準中型免許保有者の場合、必要な教習時限数は中型免許保有者より多くなります。それぞれの特徴を確認しましょう。

教習所に通学する方法

もっとも一般的な取得方法です。準中型免許保有者の場合、技能教習20時限(第一段階12時限・第二段階8時限)と学科教習1時限が必要です。中型免許保有者の14時限より多くなる点を把握しておきましょう。

項目
準中型免許保有者
中型免許保有者(参考)
技能教習時限数
20時限
14時限
学科教習
1時限
免除
費用相場(通学)
約23万円〜30万円
約18万円〜22万円
最短取得期間
約8〜10日間
約7日間

合宿免許の選択肢

短期間で集中して取得したい方には合宿免許がおすすめです。準中型免許保有者の場合、最短8泊9日での卒業が可能です。費用相場は約25万円〜32万円で、宿泊費・食事代が含まれます。仕事の都合でまとまった休みが取れる方に向いている方法です。

一発試験で取得する方法

運転免許センターで直接試験を受ける方法です。仮免許試験・本免許試験・取得時講習を合わせた費用は約36,500円と、教習所より大幅に安く済みます。ただし合格率は低く、不合格の場合は再受験料が発生します。運転技術に自信があり費用を最小限に抑えたい方向けの選択肢です。

費用を抑える2つの方法

準中型免許からの大型免許取得費用は約23〜30万円かかりますが、国の制度や企業の支援を活用することで自己負担を大きく軽減できます。

教育訓練給付金制度

厚生労働省が推進する教育訓練給付金制度を利用すると、受講費用の20〜50%(最大25万円)が給付されます。雇用保険の被保険者期間が1年以上(初回受給の場合)あれば申請可能です。

例として、通学で25万円の教習費用がかかった場合、一般教育訓練給付(20%)を利用すると5万円が給付され、実質負担は20万円になります。特定一般教育訓練給付(40%)が適用される場合は10万円給付となり、実質負担は15万円まで抑えられます。

申請時の注意点

教育訓練給付金の申請期限は卒業日の翌日から1ヶ月以内です。対象講座かどうかは事前にハローワークで確認してください。追加料金や検定料は給付対象外となります。

「参照:厚生労働省 ハローワーク 教育訓練給付金」

企業の免許取得支援制度

運送会社が費用を全額または一部負担する免許取得支援制度を活用する方法もあります。会社が費用を負担し、一定期間勤務することで返済義務が免除される制度が一般的です。教育訓練給付金と企業支援を組み合わせることで、自己負担をほぼゼロにできるケースもあります。

支援制度の種類や活用方法について詳しくは以下の記事をご覧ください。
中型免許(8t限定)から大型免許の取り方|費用・期間・支援制度
大型免許取得支援制度の全て|山本陸運が語る免許取得から一人前ドライバーまでの道のり

大型免許取得後のキャリアと年収

大型免許を取得することで、運転できる車両の幅が広がり、キャリアアップと収入向上が期待できます。

大型免許では車両総重量11トン以上の車両を運転できるようになります。10トントラック・ダンプカー・タンクローリーなど、物流業界で需要の高い大型車両への乗り換えが可能です。また大型免許は上位免許のため、中型車・準中型車・普通車もすべて引き続き運転できます。

年収やキャリアパスの具体的な目安については以下の記事で詳しく解説しています。
関東圏・中部圏を結ぶ重量物運搬のプロになろう|山本陸運で身につく専門スキルとキャリアパス

まとめ

準中型免許から大型免許を取得するポイントを整理します。

項目
内容
取得条件
21歳以上・準中型免許取得から通算3年以上
必要教習時限数
技能20時限・学科1時限
費用相場(通学)
約23万円〜30万円
最短取得期間
約8〜10日間(通学)・最短8泊9日(合宿)
費用軽減方法
教育訓練給付金(最大25万円)・企業の支援制度

山本陸運では、中型・準中型免許をお持ちの方を対象に大型免許取得支援を視野に入れた採用を行っています。免許取得に不安がある方もまずはお気軽にご相談ください。

採用情報

募集車種:大型平ボディ・15tウィング車ほか

給与:4t平車 月給30万円〜/15t平車 月給33万円〜

対象:中型・準中型免許保有者(未経験歓迎)

拠点:静岡県沼津市

「参照:株式会社山本陸運 採用情報」

【執筆者プロフィール】株式会社山本陸運

静岡県沼津市を拠点に平成8年創業。重量物・産業用機械の運搬を専門に、関東〜中部圏への物流を27年以上にわたり担っています。現在27名のドライバーが在籍し、中型・準中型免許からのキャリアアップを支援する採用体制を整えています。


株式会社山本陸運
〒410-0822 静岡県沼津市下香貫島郷2639-2
TEL:055-932-3845 FAX:055-933-7338